2021年3月29日、日本郵便は、暑中見舞い用はがき
「かもめ~る」の廃止しました。
かもめ~るは、主に企業や商店の販売促進で使われてきましたが、
電子メールの普及などで利用者が減少していたほか、
昨夏は新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の抑制で、
一段と利用が減っていました。
かもめ~るはいつから販売されていた?
かもめ~るは1986年から、夏季のくじ付きはがきとして発行されてきました。
1989年と1993年には、発行枚数が最多の3億4000万枚に達しましたが、
近年は減少が続き、2020年度のかもめ~る発行枚数は1億4000万枚にとどまっていました。
かもめ~るのほかにもあった?四季にあわせた絵柄付郵便葉書
かもめ~るの他にも、販売が終了となったはがきがあったことをご存知ですか?
昔は四季に合わせて以下のはがきが販売されてました。
春さくらめーる夏かもめ~る秋もみじめーる冬年賀はがき
「さくらめーる」と「もみじめーる」は、 就職や進学の多い春に、また、転勤やお引越しの多い秋に、 大切な人達へのご挨拶をという思いから、 かもめ~るが発行された1986年の翌年、1987年に発売が開始されました。
しかし、2001年、郵政民営化の流れや携帯電話による電子メールの普及によって、 2002年をもって販売を終了することになりました。
かもめ~る廃止後の暑中見舞いはどうすれば?
かもめ~るの販売終了によって、暑中見舞いなど夏の挨拶状をどうするか
考えている方も多いのではないでしょうか。
暑中見舞いは、通常の官製はがきで出しても問題ありませんし、
私製はがきに切手を貼って出すことも可能です。
また、日本郵便では、かもめ~るの発行を終了する一方で、2021年6月1日から新たに、
暑中見舞いに使いやすいデザインの絵入り官製はがきの販売を開始しました。
電子メールやメッセージアプリが普及する現代だからこそ、はがきを使うことによって、
より相手の心に残るメッセージを伝えることができるのではと思います。
お世話になった方への夏のご挨拶は、引き続き、暑中見舞いをご利用されると良いでしょう。